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    打つか書くかだけが勝負でなし

    無事に本日初日を迎えた花形歌舞伎
    朝からチェックしに行った
    櫓のお七の前は 花魁草(おいらんそう) という演目
    新派での上演からは15年振り
    歌舞伎での上演は 実に30年振りの上演って 
    今年で三十路になるはずの私にタイムリー
    でも何よりタイムリーと言えば その設定
    江戸末期にあった安政の大地震を生き延びた男女の話
    実説は知らないけれど このお芝居を観る限り
    実に当時の江戸の人々はたくましく復興した様子
    ただ地震はあくまできっかけで その男女の切ない思い合いに主眼
    笑いあり涙ありで展開していくのでとても見やすくぐっとくる

    それにしても言葉を扱うというのは いろんな意味でデリケート
    今までほぼ85%は手書きで原稿を書いていた
    でも今回 PCを新調したこともあって 言葉を打っていった
    以前から思っていたことだけど 打つと書くとじゃ言葉が変わってくる
    とりわけ私の場合 書くととてつもなくねばっこいというか
    文語的というか 鉛筆握ってる時間の二乗くらいどろっとした言葉になる
    そうなるとその後 録音しなきゃならない場合
    耳から入ると非常にわかりにくい言葉になっている

    一方 打つというときは 思考の速度 
    もしくは話す速度に近い状態で 言葉を紡いでいけるために 
    悪く言えばカルいが 良く言えば軽やかな言葉になっていく
    それでもこのブログ同様 若干ねばっこさが残るものの それでもマシ
    さらに活字になることで 客観視できるから 推敲しやすい
    より 耳から入っても理解しやすい言葉になる 私の場合
    まだ改善の余地はおそろしいほどあるけれど

    そんな感じの話題を今回 先輩お2人と話す機会があった
    子供向けのイベントだったために 
    ひらがなで打ったら よりわかりやすい表現になった とか
    人それぞれ感覚は違うにせよ いろいろと面白い話をきけた

    本当は書く方が PCと電源がいる上 
    プリントアウトしなきゃいけないような おっくうな状況がなく 
    身ひとつに近い機動力もあって
    非力でめんどくさがりやな私には好ましいのだけど
    表現手段として考えてみれば 打つのも書くのも
    どちらか一方にこだわりすぎることもない 
    そのつどそのつど 気分のいい方 対象に合う方を
    のらりくらりと選ぶのが 結局のところ一番の肝心



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    黄金週間おわりのまどろみ

    気づいたらひと月もブログをさぼっていた
    黄金週間もおわり
    イコール 明治座 五月花形歌舞伎はすでに始まり

    今回は夜の部 怪談牡丹燈籠 一幕目を担当
    二幕目は邦楽の大家が控えておられ 
    たくさんアドバイスとご指摘を頂いた
    まことにありがたいこと

    こう明け透けに言ってはナンですが 本当に
    オーバー70歳を介護する仕事はあっても
    オーバー70歳と同じ仕事を一緒にすることというのは
    おそらくめったにないことだと思う
    天下りがゴロゴロいて オーバー70歳がいたとして
    週に幾度かくるくらいで 同じ仕事をすることはない
    まして 祖父と孫ほどの年の差で
    何か教えを仰ごうと思っても とうに社会からいない年齢
    そんな大先輩の仕事を直に見て 直に教えを請えるというは
    まさにまさにめったにないこと
    確かにじぇねれーしょんぎゃっぷはヒマラヤほどあり
    異文化交流 未知との遭遇と相違ないくらいだけど
    この差自体もとても勉強になり 刺激となっている
    実に稀有な よい境遇にいるのだと痛感しきりだった

    さて この牡丹燈籠は三遊亭円朝の話したものと違い
    三世河竹新七のものとも違い
    文学座のために書き下ろされた台本 てなことで
    といってもそれがどういうことか
    実感を備えるほど詳しくはよく知らなかった
    ただその一端を スタジオにいる時に
    ふらふらと英語解説者のマークさんが
    話してくださったことのなかから得ることができて
    それ自体も嬉しかったけれど何よりも
    口伝ではないけど 人と人との会話の中で知識が伝わっていくこと
    もちろんその後その知識の定着は 自分で調べて完了するけれど
    ネットや本以外の人との直の関わりで知ること これが
    とても嬉しかった 

    今回もとても自分の至らないところが丸見え
    穴がなくても掘って入りたいくらいに思ったりもしたけど
    今の自分の力でございますと観念
    さらにたっぷりじっくり勉強していこうと思う

    そんな最中にあらたな蕎麦屋も開拓

    その報告は次回の記事で 


      

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