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    雨に打たれて新橋、ただの感想文

    昨日は久しぶりの終日歌舞伎観劇@新橋演舞場

    三月大歌舞伎

    六代目歌右衛門の没後10周年追善

    解説とか解釈とかナントカとかではなく ただの感想文

    祝日ではあったものの 地震の影響でどれだけお客さんが少ないのか
    少し心配だったけれど わりと角まで入っていて安堵する

    昼の部
    一、恩讐の彼方に(おんしゅうのかなたに)
    二、伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
    三、曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵

    恩讐の彼方に は菊池寛の短編小説から舞台化されたもの
    菊之助さんが珍しく悪~い女をやっていて 
    あの美しさだしかえって欲丸出しのどろどろとしたところが際立って
    あまり見たくない人間の恐ろしさが見えてきた

    伽羅先代萩 政岡って若干超人的というか 
    本当に強い女という感じで今まで見ていたけれど
    魁春さんの政岡は そそとしていて 一人の女性が必死に
    幼い主君を守ろうと 職務を全うしようと闘う
    どちらかというと普通の優しい女性に感じられた
    そしてこの話は仙台藩の話 それに加えて千松の有名なセリフ
    「お腹がすいても ひもじゅうない」
    なんか今の状況から妙に感慨深く染み渡った
    それにしても やっぱり「床下」の男之助んとこって 毎度毎度
    男之助まったく役たたないぢゃ~んってツッコミんでしまう
    役たたないのにしっかり荒事ですごく武張っていて 
    このムダな感じがとても愛らしい らぶ歌舞伎
    そしてそれに続く 待ってました!仁木弾正の登場
    一言も漏らさず悪の華 にやりと笑って消えていく
    この長い間を お客の視線を意識をふわっとかっさらって
    釘付けにする幸四郎さんの凄さを思い知る

    御所五郎蔵 菊五郎さん吉右衛門さんの豪華な顔合わせ
    華やかでいいなあと思いつつ 黙阿弥お得意の七五調のセリフ
    あまりに心地良くて 途中で度々うつらうつら昇天
    ごめんなさい… 

    昼の部のお客さん数を思って夜の部 
    客席に座るとずいぶんと客席空いている
    この分だときっと普段の日は お客さんの入りが少ないだろうと寂しく思う

    夜の部
    一、源氏物語 浮舟(うきふね)
    二、水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)筆屋幸兵衛
    三、吉原雀(よしわらすずめ)

    源氏物語の中でも最後のあたり 浮舟 を
    北條秀司が題材として書き上げたもの
    なのでもともとの浮舟とは話はちょっと異なる
    ざ・刺激的 セリフが現代語なのでますます ちょっと赤面
    でもやっぱり際立つのは染五郎さんと菊之助さんの美しさ
    話としては 薫大将と浮舟 純真な心で婚約してたこの二人の間に 
    光源氏の血を引く超プレイボーイが乱入 
    浮舟は多情さゆえの肉欲についに負け 処女を奪われてしまう
    薫大将は失意のどん底 浮舟は入水自殺 というなんともな…
    平安時代のラテン系肉食男子を前に 真の愛は破れたり

    そんなのを観た後 乙女心(?)に何だかもやもやしてしまって困っていたら

    幕間挟んで 筆屋幸兵衛 この話に救われる
    なんて温かな眼差しで書かれた話だろうと感じ入る
    明治維新で時代に取り残され 困窮極まった武士とその家族の話
    幸四郎さんの幸兵衛は 生真面目さと家族への愛情深さが溢れていた
    コメディちっくな描写もあり 心中のために家族を手にかけようとするも
    どうしても出来ず 狂ってしまった幸兵衛 その件
    商品の筆の毛をぽんぽん抜いて投げつけたりもろもろ
    ついに幸兵衛は息子を抱いて外へ飛び出してしまうのだけれど
    そこで 花道を祭りの鉦の音を模して
    「ちゃんちきちちゃんちきち」と真顔で唱えながらひっこんでいく
    これはぜひ わたくし 死ぬ前に一度はやってみたいところ
    そしてなかなか珍しいハッピーエンドなもので ほっとする

    その後 舞踊 吉原雀
    地震の影響で祝日にもかかわらず少ない客席
    幕が開いてさらに浅葱幕 チョンという柝の音で振り落とされて
    眩しいくらい華やかな吉原が現れたとき 本当に幸せな気分になった

    ここには明るい世界がある そう思った

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    Author:いいむらえりこ
    歌舞伎のイタコ修行中
    義太夫手習もそろそろと
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    お坊さんとの遭遇が私のユンケル

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