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    吉原を少し知る

    近ごろ読みかけの本が4,5冊ある
    また1冊 もう1冊 とどんどんどんどん
    資料と思う本もあれば 興味で買う本もあってゴッタ
    断捨離がはやっている昨今だけれど
    なかなか本はそうもいかない

    それで最も近ごろ買った本
    吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 (朝日文庫)
    大正時代 家の貧しさから吉原に売られた女性がつけていた日記

    歌舞伎にはよく吉原が出てくる
    華々しく美しい流行の最先端を生み出し 時に恋も生まれる
    夢と魔法のテーマパーク感を備えた江戸の歓楽街
    とはいえそれはほんのうわべで
    歌舞伎においてはさらに虚構
    ただその裏側にねっとり流れる暗くて黒い何かは
    ほんの少しだけ鼻で嗅げてはいたような気がする
    それは私が 男よりもずいぶん女だからだと思う

    大学時代 芸祭 いわゆる文化祭で同級生が
    着物をアダっぽく着て たしかその名も吉原炎上という
    キャバクラみたいな出店をやっていた
    そして一時期 花魁をテーマにドラマや映画が作られた
    みんなかわいい みんな華やか
    でもそれは違うだろう そんなんではないだろう
    といういつものヘソ曲がりで 感情がくすぶったことを思いだす
    でもそれでも吉原の本当のことなんて 
    ほとんど知らなかったのではあるけれど
    この大女優と同姓同名の森光子さんの壮絶な経験 を読んだら
    少しばかりは知ることができた気がした
    どうして女性はこういう扱われ方をするのだろう
    どうしてこういうことが 腹を痛めた実の娘や
    腹は痛めなくても血を分けた娘に対して為せたのだろう
    どうしてこういうことを 男は女にできるのだろう
    読み進めるごとに痛みが増す

    女性として生きていてもなかなか知ることのできない
    とある女性の世界は往々にして
    男性によってようやく語られることが多い気がする
    そしてその情報を本当のものとして 知った気になる
    ただそれはあくまで男性目線で 女性の感覚する機微までは
    語られづらいところがあると思う

    虚構とはいえ これを読んだ後に歌舞伎の
    仮名手本忠臣蔵の六、七段目 お軽のことを考えるとたまらない
    今日観てきた新橋演舞場 寿曽我対面なんかでも
    華を添えるだけでそこまで深い何かがあるわけでもないのだけど
    大磯の虎や化粧坂の少将なんて遊女がでてくるのさえ
    いろいろ考えてしまう

    お芝居だからあっけらかんと観ていればいいんだけれど

    森光子さんは結婚して晩年の消息は不明だという
    少しでも悪夢が薄らいだ晩年であってほしい

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    Author:いいむらえりこ
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